2017-07

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

『パラークシの思い出』読了。

今回読んだのは、名作といわれるマイケル・コーニイの『パラークシの思い出』。前作の『ハローサマー、グッドバイ』も少し前に読んでます。
さて、いきなりだが…前半が退屈。そこがすごく残念。
というか、あの、これは少年の青春恋愛ストーリーなんですね。それはわかってて読んだんですけど。それにしたってもうちょっとどうにかならなかったのかな、と。
何がって、その、メインである恋愛のところが。
ヒロインの人格がなんかもうひどい。都合がいいとも言えるけど、なんだかすごく、主人公に付属するべくして、寄り添うべくして作られた感が強い。
だってなんかすごくお馬鹿さんじゃない?この子。チャームね。
前作ヒロインのブラウンアイズの方がマシだったかもしれない…と思えるくらい、『情熱的』。そう言うべきなのかな。
地の文が主人公の少年視点だったせいもあるけど、このシリーズ、ヒロインが何を考えているのか、さっぱり想像できない。もっというと、一人の個体としての人格があるのか、よくわからない。いや、あるはずなんだけども。
でもヒロインは合意が取れたと見るや、すぐ主人公を誘惑するわいちゃつくわ…恋は盲目ですかそうですか。少年には願ったり叶ったりですね。でももう少し思慮を見せてくれ。脳みそがあるって示してくれよ…。ほんと反射にしか見えなくてな…。
そういうわけで本編の大半はこの子らが『愛の営み』だのなんだのでいちゃついていて、もううんざりだった。それなら叔父さんが出てるシーンの方が、まだ緊迫感とかあってよかったよ。先を読みたい、この人の秘密がなんなのか知りたい、って思えたから。
そう、SF的設定の部分は結構面白かったんだよね。それにミステリ部分も。ただヒロインとの云々かんぬんがうざったいってだけで…。
人物では、村なし男のジョンが一番気になってた。というか、彼が一番のキーパーソンだと思ってた。なのに結局脇役だったな…それにヘレンも。
ヘレンは登場シーンが少なくて残念だったけど、すごく示唆に満ちたポジションで、かなり好きなキャラクターだった。こういう脇役の人たちの方が、その生活とか性格が気になる。
ジョンとヘレンの組み合わせもだけど、ジョンとミスター・マクニールの関係性も、あまり詳しく語られてはいないけど、不思議で興味深い。特にその距離感が。
ラストはトリガーの台詞が印象的だった。自分は他と違う、だから合わせないといけない。そりゃきっついわ。
しかもその差異が、「他人と違うものがある」ではなく「みんなが持っているものがない」だもんな…。それも精神の根本に関わるところ。もうこれはまるっきり別の種族だ。
だから主人公の父親は本当に微妙な立場で、なおかつすごい人だったんだなと思う。弟を支え、周囲に気を配り、それでいて自分はけして表に出ないようにする。難しいことだよ。
それでも弟は追い詰められてたんだよな。不幸としか言いようがないわ。
うーん。もう一回読むかと言われたら微妙な本だ。
それより『高慢と偏見』を買おうか…。
スポンサーサイト

● COMMENT ●


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://ignoramus.blog7.fc2.com/tb.php/559-2b195da1
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

『オデッセイ』見てきた。 «  | BLOG TOP |  » ジェイン・オースティン『高慢と偏見』読了。

プロフィール

鈍色

Author:鈍色
鈍色だったり丼だったりYOUだったり、と場所によって名前が変わってます。でもだいたい丼と名乗る。
本と漫画とゲームをこよなく愛しつつ、しかし時折拒絶反応が出て、なおかつ活字中毒症状が出て死にそうになります。
歴史とか神話とか宗教とか大好きです。
哲学無き人生は無意味。とか言ってみる。

ネガティブな言葉

 

presented by.悲観的なピエロ

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

未分類 (40)
本 (75)
ゲーム (130)
日常 (76)
つぶやき (81)
アニメ (54)
学校 (13)
語る (39)
動画 (7)
テレビ (4)
就活 (18)
ウディタ (11)

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QRコード

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。