2017-08

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

『インターステラー』を見てきた


最近というか近年、SFにはまっております。

最初はロボットもの、そして宇宙から時間旅行から…サイバーパンクにスチームパンクも好き。

というわけで、SF映画『インターステラー』見てきました。

評判良いのは聞いてたけど、たしかにものすごくよかった。

ネタバレありの感想です。


まず家族について。
父と娘の物語…といえばシンプルだけど、もっと複雑というか、次元のおかげでちょっと違う印象もあった。
特に、家族が祖父、父、兄、妹という構成。これが時間の流れの差にかなり効いてくる…。
父と娘の強い繋がりについては、全編を通して語られているから、それは見ればわかる。
けれど、兄はどうか。
兄は父に家族を任され、しかし父とは違う道を歩み、まさしく地に足をつけて生きてきた。
けれど、農家であること、結婚して自分も父になったことから、立場が変わる。「父さんのことは諦める」というのはそういうことで、農家として今のこの土地で生きることだけを考えるようになる。ということだと思う。
どうしていきなり、脇役的な兄の話から入るんだ…と我ながら謎だが、この映画での「兄」は興味深いと思った。特に、母や上の兄弟のいない長男。妹には「兄さんはわかってないのよ!」とか言われること間違いなしのポジションである。
家族のことは守りたいけど、日々作物を育てては枯れるといえ「現実」に直面し続け、かつ敗北し続けたことで、彼の内側には諦念が渦巻く。たとえ絶滅に向かっていたとしても、他に何ができるのか、彼には他の可能性があるとは思えない。だから家族の病気を放置し、土地に留まろうとする。ゆっくりと死んでいくために。
その意味では、彼は普通の、健全な、しっかりした(それゆえに飛躍できない)人物に思えた。


宇宙の旅について。
これはなんというか、ごく普通に宇宙に行っていたので、技術的困難とかそういうのは描かれていなかった。そうだよね、だってワームホール観測して飛び込んじゃうんだしね…。
ところで睡眠ってあれ、冷凍睡眠じゃなくて、なんだ、水中睡眠?
マン博士が目覚めたときは、「あれ?なんで外から他人が開ける形式になってるの…?」と思ったけど。内側から破る手段もあるんだろうね、もちろん。

時間差について。
ミラーの星のはきつかったわ…いきなりでかいのぶっこんできた感じ!
ドイルが死んでしまって、「甘かった…」とか後悔をしてる場合じゃなかった。ミラーもついさっきまで生きていたんだ…という衝撃。
彼女は、あの星が移住可能だと早とちりして信号を送ってしまったのだろうか?それとも、いきなり波に叩きつけられて、発信機が誤作動を起こしたのか?なんにせよ、ミラーは死に、数分後にドイルも死に…ものすごい星だった。
海を見て興奮もしたけど、なんでこれだけ広くてこんなに浅いんだ?とは最初に思ったが、まさかあんなでかい波になるとは…あれ、あの波なんで発生したんだろう?
そういえば、ラストって多分60年とか70年後だよね?もしかすると、ミラーやドイルの遺体は、まだ綺麗な状態であの海を漂っているのかもしれない…。
母船ではロミリーが老けて…23年も1人で研究を続け、みんなの帰りを待っていたなんて、彼はすごい人だ。最初は窮屈で息が詰まると言っていた、あの場所で。彼だけは、メンバーの中で一番長い孤独を味わい耐えたんだ…。
ほんと、一つ目の星で物理的な辛さが全部やってきた感じだよ。二つ目は人間による辛さね。マン博士はやたら死亡フラグ立てるからちょっと怖かったんだけど、まさかそういうこととはな…なあ。人間、一人でいるのはやっぱり駄目なんだろう。特に土台が大きすぎて把握できなそうな場合には。

惑星について。
ミラーの星も、マン博士の星も、たしかに人間がなんとか生きられる星という感じ。しかし、いくつかの特徴が地球に似ているだけで、その実ほとんど生活に適していない…というところ。やはり地球のあの環境は奇跡的なものなのだと言いたいのかな。
そういや、地球はなんであんなことになったんだ…この映画、過去のことはあまり話さないよな。クーパーの墜落事故は、地球があんな環境になる前なのか、それとも後なのか。
アメリアの、というかエドマンドの星は、本当に地球のようだった。だってアメリアはヘルメットを脱いで、なんの苦もなく動いていた。そしてテントを張り、明かりをつけ、生活環境を整え…あのあたたかい明かりが見えたあの大地は、本当に生きていける場所なのだという気がした。エドマンドは何故死んでしまったのか?機体の損傷によるのか、眠らなかった末のものなのか。

未知のものについて。
ワームホールってほんとにあんな感じなのかな…ロミリーの、二次元と三次元よ説明が面白かった。あんな説明されたら納得するわ。
そして最後、ブラックホールの中心、地平線、五次元の世界!おいあれほんとにあれでいいのか?私は物理さっぱりだから、五次元の世界はほんとにあんな風に認識されると思ってしまうぞ!ああ、でも、すごく面白かった…!
物語の肝でありすべての謎が明かされる場所。それが闇の向こうに!最初はどこを漂っているのかと思ったよ、クーパー。
本棚みたいだなーとか思ってたら、ほんとに本棚だし!そしてなおかつ、触って干渉できるとか!時間を超えて!このクライマックスやばかった。ここすげえ興奮した。
叫びに溢れる父親の気持ち、娘への伝達方法も興奮したけど、タースが助けられた彼らのこととか、彼らがクーパーを呼んだりしたこととか、ほんと…高次元の存在はわけがわからないぜ…!しかも終わったら折りたたむし。
あれ、そういえば五次元てなんだ?今のこの環境は三次元だよね?四次元はドラえもんのポケット。え?じゃあなんの次元をプラスしたら五次元になるんだ?その辺さっぱりだわ。だからずっとSF苦手で読めなかったんだ…。

最後の宇宙ステーション(?)について。
はあ…これも良かった。だって窓の外には円筒の内側の景色なんだぜ!いったいいつ999に乗ってきたんだよ!って気分。
クーパーが送ったブラックホールのデータを使って、娘のマーフが人類を宇宙に逃がしたってことでいいのか?うーん。いったい何の問題が解決されたんだ?わからぬ。
とにかくああいう、完全に人工な世界ってのも好きです。
それと最後にマーフが、クーパーにアメリアのところへ行くよう促す、あの場面…というか、その行動が好きだ。やっと会えた父親と触れ合うのは数分で、すぐに旅立てなんて言えるか?普通。いや無理だろう。それもこれも、ずっと父親がそばにいた(というか、娘にとっての長期間の時間に干渉し続けていた)からなのかな。あんなに年を取ったから、また随分と精神性が上になってきていたのかも。
それにしても、あの中でずっと同じ姿で生きていたのはクーパーとアメリアだけ…おそらく二人が再会するときにも、あまり姿は変わっていないんだろうと思う。アメリアは睡眠に入るって示唆しれていたし。
でも、たどり着くまでに数年かかって、クーパーは歳を取るかな…いや、クーパーも睡眠に入るか?ん?でもそういう機体には乗ってなかったよな。長期間の宇宙旅行は想定してなさそうな機体だった。
うーん…あの居住宇宙ステーションはワームホールに近いから、案外すぐ行けるとか、そういう設定なのかな。

総括。
見て良かった。
全体的に、余計なものが削られているというか…なんだろう、ドキュメンタリーわ見ているみたいな気分に、何度かなった。展開が早かったからだろうか。
それでも3時間だったんだよな…間延び感はなかったから、ほんとにこれが限界の時間だったのかもしれない。
あまり荒唐無稽なものは感じなかった。「彼ら」のこと、ワームホール、ブラックホールの地平線のことも、ものすごくリアリティを持って迫ってきた。あの描写は実際にもああいうものなのかな…とか思えるくらいに。
宇宙空間での突然の無音シーンが、すごく良い効果だった。あの演出は好きだ。それでいて不穏な音楽や突然の爆発音もあるので、やっぱり映画館で見たのは正解。
それに、五次元の幽霊…。最高の謎だった。


スポンサーサイト

● COMMENT ●


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://ignoramus.blog7.fc2.com/tb.php/556-51f5cc77
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

新年ですね «  | BLOG TOP |  » 『ろまん灯籠』読了。

プロフィール

鈍色

Author:鈍色
鈍色だったり丼だったりYOUだったり、と場所によって名前が変わってます。でもだいたい丼と名乗る。
本と漫画とゲームをこよなく愛しつつ、しかし時折拒絶反応が出て、なおかつ活字中毒症状が出て死にそうになります。
歴史とか神話とか宗教とか大好きです。
哲学無き人生は無意味。とか言ってみる。

ネガティブな言葉

 

presented by.悲観的なピエロ

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

未分類 (40)
本 (75)
ゲーム (130)
日常 (76)
つぶやき (81)
アニメ (54)
学校 (13)
語る (39)
動画 (7)
テレビ (4)
就活 (18)
ウディタ (11)

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QRコード

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。